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アトピー完治を目指すには、体内環境の適正化が鍵。抗酸化作用についても考えるべきです。
すぐに目に見える形で変化は期待できないですが、身体の中から、健康になっていくといくことが大切な考え方です。
抗酸化という言葉は、よく耳にするとは思いますが、いまいち何の事かな?と思っていらっしゃる方も多いはず、まずは、抗酸化というのはどういう事なのかを簡単に説明します。
身体の酸化について
抗酸化とは、体が酸化しないように対応をする事です。酸化というのは、体内で活性化した酸素(活性酸素)が体内の細胞を侵食するため、さまざまな悪影響を身体にもたらす作用のことです。このことがよく言われる「体が錆びた」状態です。
私たちは、当たり前ですが、どんな時も呼吸をしています。その呼吸の中でも、一番大事な要素は酸素です。
酸素の仕事は、呼吸とともに肺に入り込み、そこから血液に溶け込み体の中の栄養素と結び付き、体を動かすエネルギーを作り出します。
ところが、体内に取り入れた酸素がすべてエネルギーを作るために使われれば良いのですが、使われずに、残った酸素の一部が活性化し活性酸素になります。この活性酸素は、細菌を排除する役割も持っていますが、一方で増えすぎると正常な細胞も傷つけてしまうという、いわゆる悪玉活性酸素にもなってしまいます。なかでもヒドロキシルラジカルは糖質やタンパク質、脂質などのあらゆる物質と反応し、最も酸化力の強い、悪玉活性酸素に変化してしまいます。
活性酸素とアトピーの関係性
からだにはそれらの活性酸素に対抗する機能も備わっており、ビタミンC、ビタミンE、β-カロテンなどの抗酸化ビタミンなどがその働きを助けます。体内の抗酸化作用が十分に働いていれば、身体の細胞は活性酸素に傷つけられることなく、健康な状態を維持できます。
しかし活性酸素が多すぎて十分に体内で処理しきれないと、悪玉活性酸素は増えていき細胞は傷つけられて正常に働かなくなります。さらに悪玉活性酸素がコレステロールや中性脂肪といった脂質と反応すると、過酸化脂質を作り出します。過酸化脂質も細胞を傷つけ、肌の保湿機能まで奪います。
このような過剰な活性酸素や過酸化脂質は、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患をはじめ、様々な成人病(生活習慣病)の原因の一つとされています。
ですから、アトピー性皮膚炎の改善には、この体内の抗酸化ということからも考えていかなければいけないのです。
抗酸化を考えて、体内からアトピー性皮膚炎を直してゆくには
内服薬を処方してもらってる人は、お医者さんか、薬剤師さんの指示通り進めていきましょう。
そして、それにプラスして、体内から、悪玉活性酸素を追い出して、身体のサビを綺麗にしてゆきましょう。
抗酸化ビタミンの働き
ビタミンC
ビタミンCは水に溶けやすいビタミンです。人のからだのおよそ6割は水分が占めています。そこヒドロキシルラジカルなどのにフリーラジカルが発生した場合、体内の水分に溶けているビタミンCがそれらを増えないようにしてくれます。
ビタミンE
ビタミンEは油に溶けるビタミンです。細胞膜や血液の中に存在するコレステロールを運ぶタンパク物質などに多く含まれています。コレステロールが酸化されることでできる悪玉コレステロールも、ビタミンEが防ぐそうです。脂溶性なので、油と組み合わせてとると吸収率がよくなります。
β-カロテン
β-カロテンは、以前はβ-カロチンと呼ばれていて、緑黄色野菜や果物等に含まれている色素のひとつです。このβ-カロテンは、からだの中でビタミンAに変化することが一般的ですが、、β-カロテンの一部はビタミンAにならず、酸化防止の働きもすることがわかってきました。 脂溶性で熱に強いため、油と一緒にとると吸収もよくなります。
ビタミンB2
ビタミンB2は、水に溶けやすいビタミンのひとつです。ビタミンB2は先ほども説明しました通り、細胞を傷つけ、肌の保湿成分を奪う過酸化脂質を分解するのを助けます。
抗酸化作用でアトピー性皮膚炎の完治を目指そう。
まず基本は日常の栄養バランスの良い食事から、そして、サプリメントを上手に取り入れてみるのもいいと思います。
抗酸化ビタミンのはたらきについて、まだはっきりわかっていないことが多くありますが、抗酸化作用を考えて、身体の中から健康を考えアトピー性皮膚炎のステロイド治療や、投薬治療から解放され、完治を目指しましょう。